ICO 形式とは — Windows アイコンとファビコン
複数サイズを 1 ファイルに収める ICO 形式の構造、Windows の推奨サイズ(16・32・48・256px)と PNG アイコン、ファビコンに ICO が使われる理由と作成時の注意点を解説します。
ICO は、Windows でプログラム・ファイル・ショートカットのアイコンを保存する形式です。IANA に登録された公式のメディアタイプは image/vnd.microsoft.icon ですが、実際には image/x-icon のほうが広く使われています(MDN)。一般的な画像形式との最大の違いは、1 つのファイルに複数サイズの画像をまとめて収める ことです。Windows はタスクバー、エクスプローラーの一覧、大アイコン表示など、状況に応じて最適なサイズを選んで表示します。
構造
ICO ファイルは短いヘッダーと「画像の一覧(ディレクトリ)」で始まります。一覧の各項目には幅・高さ、色数、データの位置が記され、その後に実際の画像が続きます。各画像は次のどちらかで保存されます。
- BMP(DIB)形式:従来の方式。色データと一緒に 1 ビットの AND マスク(透明かどうか)を保存し、32 ビット画像ではアルファチャンネルでなめらかな透過を表現します。ファイルヘッダー(
BM)は省かれた状態で格納されます。 - PNG 形式:Windows Vista から対応。大きなアイコンを小さな容量で収められます。
ヘッダーの中身
ICO ファイルの最初の 6 バイトは、予約値(0)、種類(1 = アイコン、2 = カーソル)、含まれる画像の数です。その後に画像ごとに 16 バイトの項目が続き、幅・高さ、色数、データのサイズと位置を記します。幅・高さの欄は 1 バイトで最大 255 までしか書けないため、256 ピクセルは 0 と書く という決まりがあります。同じ構造を使うカーソルファイル(.cur)は、項目のカラープレーン数・ビット数の欄の代わりにクリック位置(ホットスポット)の座標を持ちます。
Windows の推奨サイズ
Microsoft のアイコンデザインガイドラインは、アプリケーションアイコンに 16×16、32×32、48×48、256×256 のサイズをすべて収めるよう勧めています。256×256 のアイコンは Vista で追加され、この大きなサイズは PNG 圧縮で保存するのが一般的です。小さいサイズは、大きな絵を単純に縮小するより、線を太くして細部を減らし、個別に調整したほうが鮮明になります。
Windows は画面の拡大率(DPI 設定)とエクスプローラーの表示方法に応じて、ファイル内から最も近いサイズを選んで表示し、ないサイズは拡大・縮小して作ります。そのため、よく使われるサイズを漏れなく収めておけば、どの画面でもぼやけずに表示されます。ブラウザのタブのファビコンのように 16×16 で表示される場所も多いので、最も小さいサイズが特に重要です。
ファビコンと ICO
Web サイトのファビコンは長らくサイトのルートにある /favicon.ico で提供されてきており、主要ブラウザはすべてこれに対応しています。最近は <link rel="icon"> で PNG・SVG のファビコンを指定する方法が推奨されていますが(MDN)、link タグなしで /favicon.ico を直接リクエストするソフトもあるため、ICO も一緒に置いているサイトが多くあります。
Google 検索セントラルは、検索結果に表示されるファビコンは 正方形(1:1)で最小 8×8 ピクセル である必要があり、さまざまな画面できれいに見えるよう 48×48 ピクセルより大きいサイズ を推奨しています。対応形式として ICO・PNG・GIF・JPEG・BMP などを明記しています。
変換するときの注意点
- 正方形の元画像 を使ってください。長方形の画像は引き伸ばされたり余白ができたりします。必要なら先に 切り抜き で 1:1 にします。
- 透過背景の PNG を元画像にすると、アイコンの角が自然に仕上がります。JPG の元画像では白い四角の背景がそのまま残ります。
- 16×16 のようなごく小さいサイズでは文字が読めないので、ロゴの中心となる図形だけを残すのがおすすめです。
- PNG を ICO に 変換すれば、複数のサイズを 1 つのファイルに収められます。
- Windows のエクスプローラーはアイコンをキャッシュするため、アイコンを変えたのに以前の見た目のままなら、キャッシュが更新されるまで待つか、ファイル名を変えて確認してください。
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